【活動報告】2020年度海女研究集会を開催しました
海女研究センターでは、設立以前の2008年度から「海女研究会」を開き、海女文化や漁村文化について理解を深めるとともに、分野を超えた交流を図ってきました。
それを発展させた事業が「海女研究集会」です。
2019年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響から中止しましたが、今年度は感染対策のうえ開催となりました。
当日の概要と配布資料は以下の通りです。
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2020年12月19日(土)
2020年度海女研究集会 -各地の海女と海藻漁-
※2020年度海女学講座と兼ねての開催
講演題目のリンクから配布資料をダウンロードできます。
1 齋藤 典子(名古屋工業大学)
潜水漁を行う日・台・韓のアマの漁撈形態から考える海洋資源の利用と保護
伊豆白浜での採藻、台湾と韓国済州島の漁撈についての事例分析のほか、海洋資源の維持管理と漁業政策の関わりについても論じられました。
2 藤川 美代子(南山大学)
「よい石花菜」をめぐる解釈の多様性 ―台湾東北角における「海女(ハイルー)の民俗」の共同研究からみえてきたこと
台湾の海女(ハイルー)の実態と石花菜採りについて、共同研究の成果にもとづく報告がありました。
3 塚本 明(三重大学)
近世志摩海女の海藻漁の特質 (参考資料:「漁村維持法」(『三重県水産図解』)の中の海藻記載)
海藻・海藻漁の学問的な位置づけ、越賀郷蔵文書からみる近世志摩の海藻漁の形態や流通についてのお話がありました。
コロナ禍で研究活動が制限されるなかではありますが、会場では活発な議論が交わされ、熱気に満ちていました。
関係者、参加者の皆様ありがとうございました。