【フィールドワーク通信】25. 磯部の御田植祭(2)
【フィールドワーク通信】では、調査などで見かけた漁村の一場面を書き残しています。砕けた内容が多いですが、漁村の暮らしが伝わればうれしいです。
フィールドワークは新型コロナウイルスの感染予防対策のもと、相手の許可をとって実施しています。
2021/6/22(火)、24(木)
先の記事で、感染対策のもと精一杯練習する小中学生の姿を紹介しました。
6月22日には、総練習である大訓式(おおならししき)が開催されました。
市内の来賓を招待し、衣装を着けて本番さながらの演技を披露します。
当日は感染対策も厳しく。
御田植神事の練習。本来は御料田で実施しますが、今日は玉泉庵境内です。
刺鳥差(サイトリサシ)の舞い。
交通整理をしながら踊り込みを見守る役員さん。
踊り込みとは、御料田から伊雑宮までの約300メートルを、途中に休息を挟みながら2時間ほどかけて踊るものです。
ついに当日の24日になりました。
御料田に向って一礼。手前の苗代から苗を取り植えていきます。
御田植神事。後方では刺鳥差(サイトリサシ)の舞が行われます。
神事を終えて踊り込みが始まるまで暫し休憩をとります。
だいぶ雲がたちこめ、休憩中には雨がざあっと降りました。しかし踊り込みが始まると雨はきれいにやみました。
警護役の「めでためでた」の声で始まる踊り込み歌に合わせて、伊雑宮へ踊り込みます。
区長さんが「皆に見てもらえなかったことが残念だ」おっしゃるほど見事に、堂々と役を演じきりました。
「やめてはいけないことがある」という区長さんの言葉が忘れられません。
(﨑川由美子)
人物の写真はすべて地元の方から掲載許可をいただいています。