【活動報告】「現役海女さんと語る!海女の魅力 in海博」第1回が開催されました

鳥羽市立海の博物館と三重大学海女研究センターが主催するイベント「現役海女さんと語る!海女の魅力 in海博」の第1回が10月23日に開催されました。

答志島の海女さん2名が、海博の海女の展示ブースを見ながら海女漁や習俗について紹介してくれました。
どちらも海女歴40年以上、50年以上の大ベテランです。

開催にあたり、三重大学人文学部の塚本明先生から

海博は長らく海女さんを大切にしてきた。また、海女文化や漁村文化を紹介する重要な場である。そんな場で、本物の海女さんがみずからの文化を広く伝える機会を設けたい。

鳥羽志摩の漁村はけっしてどれも同じではなく、それぞれ個性豊かな文化がある。全6回を通して、6地域の海女さんに来ていただくことで海女文化の魅力をより深く知っていただきたい。

という趣旨が話されました。

イベントはフリートーク形式で進み、お話の合間に参加者から質問もあがるなど、終始和やかな雰囲気でした。

中央近くにいる女性2名が海女さんです。三重大学人文学部の学生たちも参加しました。

海女歴50年以上の海女さんは、19歳で結婚してすぐ海女漁を本格的にはじめました。
答志では「結婚したらすぐ潜る」が当たり前でした。
縫い物や台所の修行といっしょに、海女の修行もしたそうです。

最初は獲れなかったよ。だんだん覚えて、それがやみつきになって……。あの獲る瞬間がなあ。いいよぉ。感動。

と、アワビ漁の醍醐味を力を込めて話してくれました。

お金じゃないんよ。(海の様子が)ええ日に陸(おか)におったら、なんかいらいら、そわそわ。海女に行ける日に行けない、こんな苦しいことはない。海女が生きがい。

うちの人は「(海女に)連れてって」って言うと、「俺が行け行け言うように人は思う」って言う。そうじゃないよ、私が連れてってほしいの。

海女漁は、浜から泳いで出漁する「カチド」や、夫が船を出し、海女さんの腰に結った命綱を引き揚げる役目もする「フナド」など複数のスタイルがあります。


伝統的なフナドの海女漁。滑車を利用し、海底の海女さんを命綱で一気に引き揚げます。(1970年代、国崎町、海の博物館所蔵)

彼女はフナドですが、夫がサラリーマンで命綱をたぐる腕力がなかったため、電動式で巻き上げる方式を採用してきたそうです。

フナドは夫婦の息が合わないと、すぐ事故につながりかねません。
海底の海女さんが命綱を引いて合図をすると、船上の夫はすぐ引き揚げます。
よそ見はできない、風による命綱の揺れと海女さんの合図による揺れを見分けなければいけない。
ひとときも気を抜けません。

海底に降りるときも命綱のスイッチを押しますが、海女さんの息が整っていよいよ潜るタイミングと、夫がスイッチを押すタイミングが少しでもずれるとペースが乱れ潜れなくなるそうです。

海女漁は命をかけた仕事であること、夫婦揃っての熟練の技能が必要であることを思い知らされます。

他にも食事の摂りかた、海女小屋での過ごしかたなどたくさんのお話を聞くことができました。

次回は11月6日、石鏡のベテラン海女さんと新人海女さんに登場していただきます。
まだ枠がありますので、ご関心をお持ちの方は以下のご案内をぜひご覧ください。

リンク:「現役海女さんと語る!海女の魅力 in海博」を開催します

予約していただくと、トコロテン引換券をお付けします。
海博自慢の、地元で採れたテングサをつかった絶品トコロテンです。

どなた様もぜひお越しください。
答志島の海女さん、本日はありがとうございました。

(吉村真衣)

 

 

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