【活動報告】「現役海女さんと語る!海女の魅力 in海博」第2回が開催されました

鳥羽市立海の博物館と三重大学海女研究センターが主催するイベント「現役海女さんと語る!海女の魅力 in海博」の第2回が11月6日に開催されました。

石鏡から、キャリア50年以上のベテラン海女さんと今年デビューした新人海女さんにお越しいただきました。

ベテラン海女さんはとにかく海が好きで、子どもの頃から磯桶を持って潜っていたそうです。
中学を卒業した1960年代、企業などに就職する同級生もいましたが、彼女は海女になることを選びました。

新人海女さんは地域おこし協力隊として石鏡に移住し、今年の夏磯(4月から9月にかけてのアワビ漁)から潜りはじめました。
大学で海をモチーフにした作品づくりをしたことがきっかけで、より深く海を知りたいと思い海女に興味を持ったそうです。

去年は「どんなところでアワビ獲っとるかな〜」って泳いで海を覗いとった子が、今年になったらアワビも獲ってサザエも獲って、1年のうちにこんなに成長するんかなって。

新人海女さんをそうやって褒めていたベテラン海女さん。

石鏡のいいところは、アワビがこういうところにおるよって教える。「すいすいって泳いどらんと、こうやって岩の隙間を覗いてみ」ってな、石鏡の人は親切に教える(ベテラン海女さん)

海で「こっちおいで」って呼んでもらって、「潜ってみな、アワビいっぱいいるから!」と言われて潜ってみるんですが、海底の眺めに慣れてないのでまだなかなか見つけられなくて…(笑)(新人海女さん)

石鏡には移住者の海女さんが数名いますが、彼女たちを地域ぐるみで見守り育てている様子が会場でのやりとりから伺えました。

私物の漁具を使って、アワビ獲りのシミュレーションもしていただきました。

ベテラン海女さんは、岩の隙間にいるアワビを専門で獲っているそうです。
隙間に手を差し込んで撫で、アワビの感触があるやいなや小さなノミで剥がして捕獲。
新人海女さんからは、岩の突起とアワビの殻を手袋をつけた手の感触で見分け、アワビに感づかれる前に獲るのは相当な技能が必要だと、驚嘆した様子で解説がありました。

たった60秒のあいだにアワビを探し、安全に採捕できるか素早く判断し、無理せず海上まで戻る。
ベテラン海女さんはこともなげに話しますが、臨場感たっぷりの語りから伝わる熟練技能に圧倒されてしまいました。

海女漁は危険と隣り合わせなので、海女さんたちは深い信仰心を持っています。
毎日出漁の前に祈りを捧げますが、新人海女さんのこんな言葉が印象的でした。

最初は言われたままに祈っていたんですが、セーマン(というまじない)の由来が一筆書きで星を書いて「元の場所に戻ってこられる」だと知って、波が荒くて気合を入れなきゃいけない日に自然と腕にセーマンの字を書いて、なんとか無事に戻ってこられますようにと祈って海に入るようなことを、わりと自然にするようになってきました。

この他にも、時間いっぱい海女漁や暮らしのことを語っていただきました。
ベテラン海女さんと新人海女さんのエピソードを同時にお聞きすることで、世代差や石鏡という社会の個性がわかりやすく伝わりました。

11月はあと13日と27日、それぞれ国崎と神島の海女さんに登場していただきます。
まだ枠がありますので、ご関心をお持ちの方は以下のご案内をぜひご覧ください。

リンク:「現役海女さんと語る!海女の魅力 in海博」を開催します

どなた様もぜひお越しください。
石鏡の海女さん、本日はありがとうございました。

(吉村真衣)

 

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