【活動報告】「現役海女さんと語る!海女の魅力 in海博」第3回が開催されました

鳥羽市立海の博物館と三重大学海女研究センターが主催するイベント「現役海女さんと語る!海女の魅力 in海博」の第3回が11月13日に開催されました。

国崎からキャリア45年以上のベテラン海女さん2名にお越しいただきました。

お二人とも小学生の頃から海に潜り、結婚を機に海女漁を本格化させました。

子どもおるとどこへも勤めに行かれへんから。どうしても近くでお金儲けしたい。年寄りの方にちょっと子ども預かってもらって(海女をしていた)。

国崎といえば、漁場を7つに分け、日によって潜る漁場を変える「輪採制」が有名です。
資源管理が目的で、1シーズンで各漁場に3〜5回程度潜るよう調整します。

他の漁村では海女さんが自由に潜る場所を決められるため、国崎特有の制度といえます。

そんな制度をもつ国崎の海女さんからは、資源管理に関するお話がよくありました。

組合が指定した獲物以外をとると村八分(笑)。厳しい。

スカリ(獲物を入れる袋)は網やもんで、獲ったものが見えますやんか。「あれ、あの人違うもの獲っとるやないか」って海女さん同士で見えます。

他の漁村もそうですが、獲物の種類やサイズに関しては次のだいたい3段階のチェック体制があるようです。
①自分のチェック
②周囲の海女さんによるチェック(表立ってしっかり監視するというより、「みんなの目がある」という意識があるよう)
③組合による計量時のチェック

すべては有限の資源を守るため。海女さんたちや漁業協同組合は、地道にルールをつくりそれを遵守してきました。

私物のスカリで説明してくれました。

輪採制ならではのエピソードで興味深かったのは、1つの漁場にすべての海女さん(現在30人ほど)が潜ることで、お互いの存在をより意識することでした。

(漁が始まると、自分の得意な岩場を目指して)一番に自分が行きます。「ま、私行こうと思ったらあの人がおる」いうときもあります。

でもたいがいは、はっきり(あの岩はあの人のテリトリーだと)分かっとったら遠慮して行かへん。

海女さんが密集するので、お互いがぶつかることもあるようです。

海の底でたまに接触するときもあります。

潜っとって、体上がってくるときに人の腹の上に上がったったこともあります(笑)。「あ、あすこ行ったら(獲物が)おるんやな」って寄ってくる人もおりますやんか、たまに。それに気づかずに上がってくると、腹の上に上がったったり、目の前に上がったったり、危ないなと思うんやけど。

今回もアワビとのかけひきのお話がたくさん聞けましたが、国崎ではさらに人とのかけひきもしばしば意識されるようです。

そんなかけひきの一方で、海女小屋での団らんを楽しむ一幕も。

海に潜るのが楽しみです。(海女小屋で)火にあたって暖とって、海行って、また帰ってきて火にあたって。ストレス解消。甘いものをみんなで回しあって食べたり、冬になると鍋したりいろんなことして。それが一番楽しみ。

回を重ねるごとに地域の個性がはっきりしてきて、お話を聞くのがいっそうわくわくします。

次回は11月27日、神島の海女さんに登場していただきます。
まだ枠がありますので、ご関心をお持ちの方は以下のご案内をぜひご覧ください。

リンク:「現役海女さんと語る!海女の魅力 in海博」を開催します

どなた様もぜひお越しください。
国崎の海女さん、本日はありがとうございました。

(吉村真衣)

 

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