【活動報告】「青の造形」関連講演会に参加しました
鳥羽市立海の博物館で開催されている企画展「青の造形 中央構造線上の漁村空間」の関連企画である講演会「漁村の魅力-見つけ方/活かし方/残し方」に、三重大学から吉村が参加しました。
(「青の造形」展の詳細はこちら)
漁村をフィールドに研究・調査・実践活動を行う若手研究者が集まり、全国各地の漁村の活動紹介や、それをふまえた鳥羽漁村の魅力や将来について議論をおこないました。
鳥羽市長もお招きし、ご自身で撮影された鳥羽漁村の写真をもとに鳥羽の魅力をお話しいただきました。
登壇者の先生方からは、東日本大震災の被災地の復興や、将来的な罹災リスクの高い地域での「事前復興まちづくり」、まちづくりにおける大学と地域組織との協同など、全国の漁村のリアルを反映する事例が紹介されました。
吉村からは、鳥羽の地域おこし協力隊制度をもちいた海女後継者の育成の事例を通して、漁村の社会構造の「変化」の先に何がみえるのかという話題提供をしました。
いずれもその地域ならではの活動でありながら、鳥羽志摩や全国の漁村に応用できそうなヒントがたくさん。
特に被災地の復興の事例では、震災直後から10年にわたって現場と関わってきた先生方だからこそできる生々しいお話が多くありました。
大災害の後に海と人とのつながり、人と人とのつながりをどう再構築していけるのか。それを考えながら、地元の主体的なまちづくりのなかで事前のそなえを散りばめていくことの重要性を感じました。
漁村の未来に向けて、前向きな意見交換の場となりました。
鳥羽市長、登壇者の先生方、参加者の皆様、ありがとうございました。
(吉村真衣)