【フィールドワーク通信】39. 波切の汗かき地蔵まつり(1)

【フィールドワーク通信】では、調査などで見かけた漁村の一場面を書き残しています。砕けた内容が多いですが、漁村の暮らしが伝わればうれしいです。
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2月24日 志摩市大王町波切の「堂の山」にある地蔵堂で汗かき地蔵まつりが行われました。

お堂にお参りをする住民のみなさん。

汗かき地蔵は「吉事には白汗、凶事には黒汗をかく」と言われ、その縁起は『大王町史』には次のように記されています。

霊汗地蔵菩薩は年代不詳なるも天文年中(1532―54)漁夫惣左衛門の出漁中漁網によって海中より出現し、奇応の霊験を示す。よって薬師堂構内に堂宇を構えて安置された。爾来黒白の霊汗により吉凶禍福を指して霊験無双なり。

古くから波切の人びとの篤い信仰を集め、以前は小学校も午後から休みとなり、堂の山の下から漁港へと続く通りは多くの露天商で賑わいました。
こちらは海の博物館に所蔵される、1973年の汗かき地蔵まつりの写真です。

今日は午後1時から仙遊寺・桂昌寺・大慈寺の3人の住職による祈祷が行われました。
波切は1つの地域にお寺が3つもあり、この汗かき地蔵まつりや盆行事の大念仏など、3か寺の住職が集まって執り行われる年中行事がいくつかあります。

住職による祈祷が終わり、大漁と安全を祈って手を合わせる海女さんたち。

次の記事では、堂の山にあるいくつかのスポットを紹介します。

(﨑川由美子)

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