【フィールドワーク通信】44. 和具・示現山観音堂の花まつり(1)

【フィールドワーク通信】では、調査などで見かけた漁村の一場面を書き残しています。砕けた内容が多いですが、漁村の暮らしが伝わればうれしいです。
フィールドワークは新型コロナウイルスの感染予防対策のもと、相手の許可をとって実施しています。

4月8日は「花まつり」「お釈迦さんの誕生日」といわれ、各地区の寺では花御堂に釈迦像を安置し、甘茶を振る舞います。

今年は志摩市和具の観音堂で行われた「釈迦如来祈願祭」を訪ねました。
和具では「八日おづき(卯月)八日 灌仏会(かんぶつえ)」とも言われます。

観音堂には重要文化財の銅造如来坐像など、複数の仏像が祀られています。
和具の人々は昔から観音堂に集い、大切にお守りしてきました。

地域ぐるみでお守りされてきた観音堂ですが、近年は後継者不足が課題になっていました。
そんな中、今年から山下さんご夫妻が中心になって観音堂のお世話をすることになりました。
町の人からは安堵の声が聞かれます。

参拝者を迎える準備をする山下智子さんです。

参拝者は観音堂にお参りした後、お釈迦さんに甘茶をかけてお祈りします。
この甘茶を自宅の仏壇に供えてから飲むと病よけになるといわれます。

参拝された方にお話を伺うと、水の代わりに甘茶で墨をすり「『悪虫(わるむし)コズ』と何枚かの小さな和紙に書いて、家のあちこちの出入り口に貼る」と教えてくださいました。
悪虫とはムカデ、クモ、ゴキブリなどをさします。

昔は「卯月八日は吉日ぞ、神さげ虫をせいばいぞする」と和紙に書いて家の戸口に逆さまに貼ったそうです。

お参りした後、甘茶をいただきます。

続きは次の記事で紹介します。

(﨑川由美子)

人物の写真や氏名はすべて地元の方から掲載許可をいただいています。

 

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