【フィールドワーク通信】62. 全国海女サミット2022
【フィールドワーク通信】では、調査などで見かけた漁村の一場面を書き残しています。砕けた内容が多いですが、漁村の暮らしが伝わればうれしいです。
フィールドワークは新型コロナウイルスの感染予防対策のもと、相手の許可をとって実施しています。
11月2日、志摩市磯部町で全国海女サミット2022が開催されました。
2020年は新型コロナウイルスの影響で中止、2021年はハイブリッド開催で、今年は待望の対面開催となりました。
長崎県、山口県、鳥取県、京都府など県外の海女さんも集合。皆で再会を喜んでいました。
海の環境変化や磯焼けに関する講演、海女さんの血管年齢に関する講演のあとは、目玉企画の1つだった海女さんたちのグループセッションでした。
異なる地域の海女さんが混じり合うようにグループを作り、海女漁の道具や獲物、海の環境、働き方などテーマを選んで情報共有。
登壇者と聴衆とに分かれず、フラットに情報交換をしたいという声をうけてできた企画です。
最後は成果をグループ全員で壇上にて発表。
異なる地域の文化に触れることで刺激を受け、これからの海女漁のありかたを考えるきっかけになったようです。
磯焼けをはじめ、海女さんを取り巻く環境は陸も海も厳しくなってきています。
海女漁が好きだからこそ、海女さん同士で連帯し、少しずつできることを積み重ねていこうという姿勢が強く感じられた海女サミットでした。
(吉村真衣)