【活動報告】鳥羽志摩の海女操業人数調査を実施しました

今年度、鳥羽市立海の博物館と海女研究センターは共同で、鳥羽志摩の海女操業人数調査を実施しました。

鳥羽磯部漁協および三重外湾漁協の各支所に対し、2022年のアワビ漁に出漁した海女・海士の人数を調査したものです。

調査結果はこちらから
海の博物館HP:
 http://www.umihaku.com/tenji/jyousetu/ama2022.pdf(海女)
 http://www.umihaku.com/tenji/jyousetu/otokoama2022.pdf(海士)

2017年調査以降、鳥羽・志摩の両市で海女が大幅に減少しました。
10人以上の減少がみられた地区もいくつかあります。

操業日数は鳥羽市で最高60日、最低5日、志摩市で最高67日、最低12日でした。
磯焼けによる獲物の減少や、台風や赤潮等の自然環境の影響により、両市とも操業日数が前回調査より半分近く減りました。
それによる収入減が、海女人数の減少に影響していると考えられます。

藻場再生事業やアワビの稚貝放流が多くの地区で取り組まれている一方で、黒潮の大蛇行の影響により漁場の環境は変化しつづけています。
海女の高齢化と人数減がつづくなか、海女の所得向上や後継者育成、文化の継承のありかたを考える必要が迫られる調査結果となりました。