三重大学は志摩市と連携し、志摩市磯部町的矢の「有限会社佐藤養殖場的矢湾養蠣研究所」に残された数々の記録資料のアーカイブ化と調査研究事業をおこなっています。

有限会社佐藤養殖場的矢湾養蠣研究所は、佐藤忠勇博士を筆頭に垂下式牡蠣養殖や紫外線滅菌浄化法といった生産、清浄、浄化技術のパイオニアとして日本の牡蠣養殖の道筋を切り開いてきました。

（佐藤忠勇氏）

的矢湾養蠣研究所には、昭和初期から継続的に実施していた水質調査に関する膨大な記録や、的矢の風景、研究所での作業の様子などの写真が残されています。

これらの学術的にも文化的にも高い価値のある資料や写真をデジタルアーカイブ化して継承し、さらに資料分析や聞き取りなどを通じて当時の海洋環境や生活文化を理解し、将来につなぐことを目指す事業です。

写真の一部をパネル化し、2023年11月8日（水）から10日（金）まで的矢老人憩いの家にて展示する「写真で紐とく佐藤養殖場と的矢の記憶」を実施しました（詳細は別記事にて）。

佐藤忠勇氏の功績や昭和の的矢の暮らしを広く地域の皆さまに届けるため、志摩市役所および志摩市立図書館にも巡回します。

志摩市・三重大学官学連携事業 「写真で紐とく佐藤養殖場と的矢の記憶」写真展
協力　有限会社佐藤養殖場

【市役所1階市民ギャラリー】
12月14日（木）13時から22日（金）12時まで
※期間中の観覧可能時間は8時30分～17時

【市立図書館１階ロビー】
12月23日（土）から令和6年１月17日（水）13時まで 
※期間中の観覧可能時間は9時～17時30分

いずれも開庁、開館日に準じて観覧可能です。ぜひお越しください。