【活動報告】2021年度海女研究集会を開催しました
海女研究センターでは、設立以前の2008年度から「海女研究会」を開き、海女文化や漁村文化について理解を深めるとともに、分野を超えた交流を図ってきました。
それを発展させた事業である「海女研究集会」を、2021年度も開催しました。
今年度は海藻漁に焦点をあて、19世紀以降の東アジア世界において海藻をどうとらえるか、とくにローカル生産形態の多様性とグローバル経済との連鎖に注目しながら検討することを目指しました。
当日の概要と配布資料は以下の通りです。
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2021年12月18日(土)
2021年度海女研究集会 -国境を越える海藻の流通と文化-
講演題目のリンクから配布資料をダウンロードできます。
1 塚本明(三重大学)
海藻文化の総合研究に向けて
19 世紀以降の東アジア世界における海藻の生産・流通・消費に関する学際的な総合研究の構想と、海女やテングサを通して見える東アジアと海藻の関係、海の博物館との連携についてお話がありました。
2 石川亮太(立命館大学)
近代朝鮮における海藻の生産と流通
近代における朝鮮と日本の採藻業の比較、近代日本の海藻利用と朝鮮半島との関わり、朝鮮半島における海藻の生産・利用についてお話がありました。
3 藤田明良(天理大学)
東アジアの海藻利用の伝統と未来
人類と海藻・海草との関わりの歴史、世界の海藻食、東アジアの海藻文化の歴史などについてのお話がありました。
4 吉村真衣(三重大学)
海の博物館の海藻関係資料について
三重大学海女研究センターのアーカイブ・データベース事業をもとに、海の博物館に所蔵される海藻関係の写真資料について紹介がありました。
海女漁や海藻漁に関心をもつ研究者が学問分野を問わず参集して活発な議論がなされたほか、一般参加も多数あり、充実した集会となりました。
関係者、参加者の皆様ありがとうございました。
過去の海女研究集会
2019年度 新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止
2020年度 開催報告へのリンク