【フィールドワーク通信】63. 安乗の三番叟
【フィールドワーク通信】では、調査などで見かけた漁村の一場面を書き残しています。砕けた内容が多いですが、漁村の暮らしが伝わればうれしいです。
フィールドワークは新型コロナウイルスの感染予防対策のもと、相手の許可をとって実施しています。
2023年1月2日、志摩市阿児町安乗の三番叟(さんばそう)に行ってきました。
昨年の記事はこちらから。
道を浄める「潮振り」を先頭に、安乗神社を出発します。
「イヤモトの浜」での神事が始まる前に、関係者に続いてカメラマンもお祓いします。
今年は多くのカメラマンが撮影に。改めて行動制限がなくなった年末年始を感じました。
潮が八合ほど満ちる午後2時頃、祝詞奏上。安乗の繁盛と息災を祈ります。
続いて、笛と鼓、謡(うたい)に合わせ、太平洋に向かって翁人形が舞います。
安乗生まれだとおっしゃる80代の女性に「こんなようけ(多く)のカメラマンが来てくれて、ご苦労さんやなあ。ようけ宣伝したってな」と言っていただきました。
また昨年の当センターの記事を見て、「神事の時はしゃべらないようにするね」と言ってくださるカメラマンの方もいて、冷たい風の中でしたが、心がほっこりする年の初めでした。
(﨑川由美子)